ピンクレディX


 「いかもの趣味掲示板」に、ピンクレディXの書き込みがあったが、作者はその存在を知らなかったので、web上を情報探しにうろついてみたが、めぼしき情報はなかった。これは気になる。いかもののニオイがする。

 私が調べた限りでは、バーチャルアイドルとしての架空の存在みたいな情報しか引き出せなかった。

 皆様から寄せられた情報では、ピンクレディXは実人間であり、CDシングルが出ていただの、始めから結果がわかっていただの、ピンクレディと別の人物が一時期そう名乗って活動していたという証言であったが、ナゾの気分は晴れることはなかった。

 しかし、オッシーさんから実在を裏付ける強力な証拠が送られてきた。なんと!ステージの写真である。ここにその写真と当時の状況を、報告しよう。 


これがピンクレディXだ!

以下はオッシーさんからの報告。

 場所は国営木曽三川公園(きそさんせんこうえん)。
 愛知・岐阜・三重の境を流れる川、木曽川・長良川・揖斐川は建設省管理の川ということもあり、日本一大きな公園と豪語している(これもいかものといえるかも)。
 その南端に近い岐阜県海津町の公園。入園料を取るわけでも、塀があるわけでもない。
 「チューリップ祭り」と銘打って何万本だかのチューリップが植えられてた。2ヶ月間ぐらいの会期の最終週だったと思う。チューリップはたいへんきれいだった。ちりかけではなく、満開の時期に行こう。
 土曜と日曜は特設ステージで催し物をやっていたようだ。
 ピンクレディのステージがあるって知ってた僕らは予定時間より早くステージ前へ行ったね。そう言えば、一日2回のステージだったような。午前と午後とかそのどっちだったか覚えていない。30分だか20分だか前だったけど、人があまりいない公園のあちこちに「今日の催し物」の掲示がしてあったのに、場内アナウンスでも言ってたのに(掲示には特設ステージだけでなく、大道芸とか、青空市とかも書かれてたと思う)、おいおい、ピンクレディ(本物)が見れるってのに何でこんなに人が少ないのって思ったね。
 ステージの大きさ観客席は写真のとおり。写真はパイプ椅子の後ろからコンパクトカメラf=45mm。
 時間になって出てきた司会者(男だったか女だったか覚えていない)に呼ばれて出てきた、小娘二人。挨拶と一通りの自己紹介なんか話があって、まるで自分たちを芸能人だと思い込んでんじゃねえか、と思えた。
 「では 歌っていただきましょう」とか言われて歌い出したそれがピンクレディX(まがい物)だった。
 僕は正直言って、何がなんだかわからなかった。歌の途中ぐらいで、朋美が気づいた。あれはピンクレディX(まがい物)だと。これはピンクレディ(本物)のステージじゃないと...。僕が理解するまでにそれからまだ時間がかかった。
 言い訳するみたいだけど、あのパイプ椅子に座ってた観客の5割は、お人よしのだまされ坊主と僕は断言するね(僕らを含めて)。
 写真の、二人が離れてるほうが時間的に先で、くっついてるほうが後です。ほら、一曲歌う間に、我慢できないだまされ坊主はいなくなってる!
 歌った曲は、一曲目・・・ 初めて聞く曲(曲名覚えてるわけない)・・・トークがあって(人が減って)・・・2曲目・・・ピンクタイフーン(ピンクタイフーン’97 とかだったかも)”ピンクレーディー えっくす もっと元気よくー” とか歌ってた。3曲目・・・ 覚えてない。その後は僕ら坊主二人組も立ち去ってしまったため、ステージがいつまで続行できたか定かでない。
 ・・・ あー しまったなー、こんなことなら300mmF2.8かかえてサインももらって、一緒に写真とっとけば良かった。

貴重なレポートをありがとうございました。

ピンクレディのまがいモノだ、とステージの途中で立ち去ってしまいながらも、こうして写真が残っているのは、歴史の記録者の鑑であり、ジャーナリスティックであります。観客の数の変化もしっかり判ります。ステージの様子がリアルに伝わってきます。なんだか哀しみをさそいますね。うう。


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